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関西学院大学による宇宙赤外線観測実験「CIBER-2」の 観測装置がNASAのロケットにより宇宙に飛び立ちました

IMV株式会社は、関西学院大学 理学部 物理・宇宙学科 松浦研究室の、ロケット実験「CIBER」(望遠鏡を載せたNASAロケット実験)に、振動試験分野で技術提供を行いました。

この度、6月7日米国のホワイトサンズ実験場より飛び立ちましたのでお知らせいたします。 関西学院大学プレスリリースはこちら

▼試験概要

IMV大阪テストラボにて、NASAロケット実験CIBER-2に搭載する観測装置や望遠鏡の打上げ要件であるテスト基準レベル(12.7Grms)での振動試験を行いました。

最初の試験では、望遠鏡のミラーの固有振動数での共振倍率が予想以上に大きく大きな応力が加わったため、振動後にミラーを取り付ける構造部材の歪みやねじの緩みが見つかりました。

その後、構造部材の強化やダンパーの装着により耐振性を強化し、数回の確認試験を重ねた結果、最終的に試験に無事パスすることができました。

▼松浦教授からのコメント(一部抜粋)

今回の件では、振動による不具合が多発し、そのたび当初の試験計画を変更する必要が生じましたが、試験に立ち会っていただいたIMVの方々は嫌な顔一つせず柔軟に対応していただけました。

また、必要であった冷却振動試験の設備を事前に紹介いただけたり、試験後のデータ解釈などの問い合わせにも的確な回答をいただけました。

▼打ち上げ目的、打ち上げ日

このロケット実験の目的は、宇宙初期に初めて生まれた星やブラックホールによる紫外線を、宇宙の膨張によって波長が伸びた赤外線として捉えようとするものです。

打上げ日: 2021年6月7日(現地時間)

打上げ場所: 米国 ニューメキシコ州 ホワイトサンズ実験場

▼研究内容についての詳細は松浦研究室のHPをご覧ください。

https://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~matsuura/

このような大きなプロジェクトに貢献できたこと、大変喜ばしく思っております。

当社は今後も宇宙産業プロジェクトを応援するとともに、事業を通じてあらゆる技術の発展に貢献いたします。

打ち上げ結果についても随時更新いたします。