輸送試験の受託試験事例3
ダンボール箱に入れた電気部品の輸送を想定した試験。輸送ルートは中国の工場から国内の工場まで。部品から端子が突起している。この突起部が輸送中に折れた事故を経験している。内部は、ダンボールで水平面に5×6、上下に4段に区分けされ、120個の部品が収納されている。貨物の荷台上での飛び跳ね衝撃、区分け領域の隣又は上下間の部品同士の区分けダンボールを介しての衝突、及び振動の影響などが想定される。
供試品は拘束しないで垂直補助テーブル上に段積みして垂直方向に加振する。落下防止のため高さ450mmのフェンスを設ける。供試品の配置を2種類とし、同じ供試品を用いた各配置について、30分間加振する。
試験概要
供試品
ダンボール包装電気部品 300mm×300mm×H200mm、13kg、12個
配置A
300mm×300mmの面を水平にして、 平面に4個、高さ方向に3段
配置B
300mm×200mmの面を水平にして、 平面に6個、高さ方向に2段
加振PSDは、道路、車両サスペンション等の状況を考慮して、JIS Z 0232付属書A表1を下図のように修正した(※下記にグラフあり)
図1 要求PSD:JIS Z 0232 付属書A表1 修正
図2 配置A/図3 配置B
試験メモ
使用試験設備
振動試験装置:i240/SA3M/H6
振動制御器:K2 ソフトウエア Random
垂直補助テーブル:TBV-950S-J50M 130kg
試験使用期間/作業時間
2時間/半日