Case study 事例

最高周波数2000Hz対応:高周波3軸同時振動試験による実環境再現

  • NEW
  • 振動試験事例

製品の信頼性評価において「試験時間の短縮」と「実環境に近しい環境の再現」を実現する手法として3軸同時振動試験があります。

3軸同時試験は耐震試験などの低周波帯域に限られていましたが、本事例では新開発の試験機を用いることで、最高周波数2000Hzまでの高周波3軸同時加振を実現。自動車部品や電子機器の過酷な実使用環境を、より高い精度で再現した事例をご紹介します。

試験の目的

従来の単軸加振試験では、X・Y・Z各軸を順番に試験するため、段取り替えの時間を含め多大な工数を要していました。また、実環境では振動は複雑に交差しており、単軸の組み合わせだけでは不十分なケースもありました。

本試験では、2000Hzまで対応可能な3軸同時振動試験機を使用することで、以下の課題解決を図りました。

実環境の忠実な再現: 3軸の周波数成分を含む実測波を同時に再現。

試験時間の短縮: 軸の切り替え作業を排除し、効率的な耐久評価を実施。

試験内容

自動車部品と電子機器を対象に、実際の走行路面や使用環境で測定されたデータに基づいた「実測波再現試験」を行いました。

項目内容
対象供試品自動車部品、電子機器
試験方法実測波再現試験(高周波3軸同時加振)
試験時間96時間(連続加振)
最大周波数2000Hz
評価項目任意の波形を印加し、試験前後における外観変化および破損の有無、機能変化を確認

使用装置スペック

高周波帯域での3軸制御を安定させるため、高度な制御ソフトウェアと高剛性な振動試験機を組み合わせています。

振動試験装置: TS-3000-5H
振動制御器: K2ソフトウェア BMAC
モニタ測定: 加速度(制御点に3軸センサを1点設置)

本試験のメリット

高周波(2000Hz)への対応

これまでは困難だった2000Hzまでの高周波成分を含む3軸同時ランダム振動試験や実測波再現が可能になりました。これにより、エンジン近傍部品や高精度な電子機器の評価精度が飛躍的に向上します。

段取り作業の劇的な効率化

本装置は単軸加振への切り替えも可能です。試験機の変更や、軸変更に伴う供試品の積み替え・配線作業が不要になるため、トータルの作業時間を大幅に短縮できます。

信頼性の高いデータ取得

制御点に配置した3軸センサにより、複雑な挙動をリアルタイムで監視。96時間の長時間試験においても、安定した波形印加を維持しました。

この試験を委託できる試験場

大阪テストラボ

多点制御方法を採用した大型供試品の振動試験や試験など、他では実施できない特殊振動試験も実施いたします。

当社での受託試験について

IMV株式会社は国内外に10拠点のISO/IEC 17025認定の独立試験所を展開しています。
自動車、鉄道車両をはじめ、航空宇宙関連、各種電子機器、船舶など、あらゆる製品の信頼性評価を専門スタッフが丁寧にサポートし、国際的に通用する公正なデータを提供します。

拠点一覧はこちら

サービス一覧はこちら

所有設備の一覧はこちら