IoTで実現するBCP強化
ビル・工場におけるBCPの強化を実現させる2つのシステム
企業において非常・緊急時にBCPに基づく処置が適正に行われるよう取り組みが進んでいます。
処置を速やかに実行するには発生した事柄を正確かつ迅速に把握することが重要です。
BCPとは
事業継続計画。企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のこと
中小企業庁サイトリンク: https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_c/bcpgl_01_1.html
BCP発動による期待効果
BCPは平常時からの計画・実行が前提となりますが、緊急時においては主に次の2つが目標になります。
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1. 人の安全確保
被災者は自分と周りの状況を知ることで落ち着いて行動できます。また、遠方にいる管理者にとって、現場の状況を正確かつ迅速に把握できれば、初動が取りやすくなります。
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2. 早期復旧
被災した建物への居室や設備されている機械の稼働の可否を速やかに判断できれば、復旧・修復のスピードが大幅に早められます。
実例と考察
Example.1
阪神大震災が発生した際、近畿のある汚泥処理施設ではメインの設備機械が稼働中でした。地震による停電で全ての機械は停止しましたが、このメインの設備機械は非常用電源により自動的に運転されました。しかし地震により後続の機械との接続がずれた状態となったにも関わらず、強制的に運転されたためメインの機械自体の重故障を招き、大きな損失が発生しました。 その後、地震計を設置し確実に停止するように対策されましたが、更に機械自体の振動を監視し連動させることで不要な機械停止を軽減することも可能です。
Example.2
東京都帰宅困難者対策条例では、従業者の一斉帰宅の抑制が事業者の努力義務となっていて、地震発生後3時間後までに建物の耐震性や周辺の被害状況を勘案し、建物に留まるか否かを判断することが求められています。 この判断はビルの管理者が行うことになりますが、曖昧には行えず定量的な建物の被災情報が必要になります。
IMVでは非常・緊急事項の中で、特に地震に対して効果を発揮する次の2つのシステムをご提案します。
1.設備機械状態監
(CMS)
2.構造ヘルスモニタリング
(SHM)
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IMVが取扱うCMS対象製品 (設備機械向け)
システム名 目的 用途 機械停止の兆候 初期劣化
兆候の検出原因の特定 ラムダバイブロ
(VM-8018)◎ ◎ ◎ - ●既設ビルの地震対策
- ●多拠点の地震対策
VP-100 CC551 ◎ △ △ - ●新築ビルの地震対策
VP-420 ◎ × × - ●重要設備の制御
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IMVが取扱うSHM対象製品 (構造物向け)
システム名 目的 用途 地震速報 被災度判定 警報制御 ワイヤレス構造ヘルスモニタリングシステム(HM-5013) ◎ ◎ × - ●既設ビルの地震対策
- ●多拠点の地震対策
長周期振動モニタリングシステム(HM-0013) ◎ △ △ - ●新築ビルの地震対策
地震監視装置(SW-74) 〇 × ◎ - ●重要設備の制御