Case study 事例

ワイヤーソーの複雑な往復運動を「速度連動」で攻略。ベテランの勘をデータ化し、突発的なライン停止をゼロへ

  • 製品別
  • VD-unit
  • 導入事例

「ベテランの勘を頼りに部品交換をしていたが、想定外の故障が発生し、修理に1週間を要してラインが完全に止まってしまった」
往復運動を繰り返す装置は振動が極めて不安定なため、従来の監視手法では困難とされていた予知保全を、 PLC連動技術と高い検出能力で解決いたしました。

導入の背景

「不安定な振動」が阻む、経験値頼みのメンテナンス限界

ワイヤーソーなどの往復動装置において、従来の振動監視には大きな壁がありました。

従来の監視手法の限界
加速・減速・定速と状態が変化するため、一律のしきい値では誤検知が多発し、正確な診断ができなかった。

突発的な故障リスク
熟練者の経験に頼った保守を行っていたが、目に見えない内部摩耗などによる突然の故障を防ぎきれず、長期のライン停止を招くリスクを抱えていた。
このように、装置特有の複雑な動きに追従できる「動的な監視体制」が切望されていました。

導入の決め手

「往路・復路」の挙動を鮮明に捉える、PLC速度連動監視

VD-unitの採用により、これまでは困難だった「動きに合わせた監視」が可能になりました。

速度指令値とのリアルタイム連動
PLCの速度指令値と連動し、装置の動きに合わせて「しきい値」を自動変化させ、
加速・減速・定速、どのフェーズにおいても常に最適な監視状態をキープしました。

微細な変化を逃さない検出能力
ワイヤーの「往路」と「復路」で異なる振動挙動の変化まで鮮明に捉えることに成功。
装置が発する「わずかな差」を確実に数値化できる点が高く評価されました。

導入後の変化

ワイヤーソー_予知保全

VD-unitの導入は、現場の安心感と生産性の向上に大きく寄与しました。

データに基づく確実なメンテナンス
ベテランの経験値に「客観的なデータ」の裏付けが加わり、「いつ何をすべきか」が明確に判断できるようになりました。

重大故障の未然防止
故障の予兆を早期にキャッチすることで、重大なトラブルに発展する前に処置が可能に。1週間にも及ぶような突発的なライン停止のリスクを払拭しました。

現場体制の最適化
属人的な判断から脱却し、誰が担当しても高品質な稼働を維持できる、データドリブンな保守体制へと進化を遂げました。

異常の兆候を”制御”して品質を拓く監視ユニット

振動診断ユニット VD-unit

振動を用いた予知保全を提供し
ヒトの五感よりもはやくそして正確に異常の兆候を見極めながら
施工面や信頼性も含め全体的にコスト削減に貢献しています。

すでに多くの生産ラインで導入が進んでいるVD-unitは、
「加速度」「速度」「変位」「温度」を同時に計測することができます。
適切なものさしがわからなくても、機械の異常の兆候を監視できます。

設備が停止した場合でも
検知してから、人を集めて対応するのではなく、
検知してすぐ、PLCを用いて制御することができる製品です。