Corporate News コーポレートニュース

地震計「SW-9033」の低周波感度特性を評価しました

当社の地震計「SW-9033」に搭載している振動センサについて、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)へ測定を依頼し、
その結果を用いて、長周期地震動を想定した低周波感度特性評価を実施しました。

本評価では、0.05 Hz以上の周波数帯において安定した感度特性を確認したほか、0.02 Hzまでの低周波領域においても感度特性が取得されました。

製品ページ:https://we-are-imv.com/business/products/item/s-qube/

▼なぜこの評価を実施したか
近年、ビルの高層化や大型構造物の増加により、人が感じにくい「ゆっくりとした揺れ」である長周期地震動が、建物や設備の挙動に影響を与えるケースが指摘されています。
こうした揺れは、従来の評価指標では把握しにくい場合があることから、長周期地震動を想定した計測の重要性が高まっています。
IMVでは、こうした社会的要請を背景に、地震計「SW-9033」を開発・提供しており、その中核となる振動センサの低周波感度特性について、
第三者機関の測定結果に基づく評価を実施しました。

▼評価の概要
産総研の技術コンサルティング制度を利用して、産総研 計量標準総合センターへ測定を依頼し、振動センサの感度特性データの取得が行われました。
IMV製の地震計用振動センサを対象に、

・周波数範囲:0.01 Hz ~ 50 Hz(周波数0.01 Hz = 100秒で1往復するレベルのゆっくりとした揺れ)
・3軸(X・Y・Z)方向
・同型番の複数台のセンサ
について、ISO 16063-11の国際規格に準拠した手法および国家標準にトレーサブルな測定装置を用いて測定が行われました。

▼評価結果
0.05 Hz以上の周波数帯において、センサ間の感度のばらつきが平均1 %以下であり、安定した計測が可能であることを確認しました。

また、0.02 Hzまでの低周波領域においても、安定した感度特性が取得されました。
0.02 Hzといった極めて低い周波数帯では揺れの変化が非常に緩やかで、揺れ(加速度)を電気信号として捉え、
周囲のノイズと区別することが難しい領域とされていますが、今回の測定においては、この帯域でも感度特性が取得されました。

0.01 Hz付近では振動センサの感度特性にばらつく傾向が見られましたが、これは超低周波領域では大きな加速度の発生が難しいという測定装置側の物理的な制約によるものであり、センサ設計から想定される範囲内のばらつきでした。

当社では本測定結果を、SW-9033が長周期地震動を想定した計測に対応する地震計であることを示す一つの技術的裏付けとして位置づけています。

製品ページ:https://we-are-imv.com/business/products/item/s-qube/

 今後も、地震観測や構造物の安全性評価など、社会的課題に向き合う計測技術の革新に取り組んでまいります。