Case study 事例

走行速度に合わせて「しきい値」が自動追従。スタッカークレーンの誤警報をゼロにし、車輪軸の劣化を確実に検知

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自動倉庫の要であるスタッカークレーンの振動監視。 「速く動けば振動も上がるため、どこからが異常か判断できない」という速度変化による誤アラートの多発が、 運用断念や車輪軸の劣化見落としによる「数日間の出荷停止」を招いていました。 これらの課題を、PLCとのリアルタイム連動技術により解決いたしました。

導入の背景

「速度変化」による誤検知が招く、監視システムの形骸化
可変速で走行するクレーン設備では、加速時や高速走行時の正常な振動上昇を「異常」と誤判定してしまうことで、
アラートを無視、あるいはシステム自体を停止せざるを得ないなど、従来の定点監視では限界がありました。

重大な故障の見落とし
誤報を嫌って判定基準を緩めた結果、ベアリングや車輪軸の真の劣化に気づけず、突発故障による長期の出荷停止と高額な修理コストが発生。
走行速度に左右されない「賢い監視システム」の構築が、自動倉庫の安定稼働における最優先事項でした。

導入の決め手

速度指令値と連動し、判定基準を自動で最適化
VD-unitは、単なる振動測定器の枠を超え、設備の稼働状態を理解した監視を実現します。

リアルタイムしきい値変動
PLCからの速度指令値とリアルタイムに連動。その時のスピードに合わせて「判定基準」を自動で変動させるため、
加減速による振動変化に惑わされることがありません。

純粋な劣化のみを判別
往路・復路の違いや環境要因をカットし、ベアリングや車輪軸の「純粋な摩耗・劣化」だけを定量的に判断できる能力が、導入の決定打となりました。

導入後の変化

スタッカークレーン_予知保全

誤警報からの解放と、止まれない自動倉庫の「守りの要」へ
VD-unitの導入により、現場の運用負荷は劇的に軽減されました。

メンテナンスの最適化
「以前の振動計は誤報ばかりで使い物にならなかった」という現場の声が解消。
信頼性の高いデータに基づき、故障する前の最適なタイミングで部品交換が可能になりました。

出荷停止リスクの回避
異常の兆候を早期かつ確実にキャッチできる体制が整い、数日間に及ぶような大規模なライン停止リスクを未然に防げるようになりました。

「自動監視は無理」という諦めを払拭
スピードが変化するクレーン設備でも、正確な全数デジタル管理が可能であることを証明し、現場の安心感に大きく寄与しています。

異常の兆候を”制御”して品質を拓く監視ユニット

振動診断ユニット VD-unit

VD-unit

振動を用いた予知保全を提供し
ヒトの五感よりもはやくそして正確に異常の兆候を見極めながら
施工面や信頼性も含め全体的にコスト削減に貢献しています。

すでに多くの生産ラインで導入が進んでいるVD-unitは、
「加速度」「速度」「変位」「温度」を同時に計測することができます。
適切なものさしがわからなくても、機械の異常の兆候を監視できます。

設備が停止した場合でも
検知してから、人を集めて対応するのではなく、
検知してすぐ、PLCを用いて制御することができる製品です。