株主の皆さまへ
Secure the Future
~未来の安全・安心のために~
IMVは、事業を通じて世界の安全・安心に寄与し、
持続可能な社会の実現に貢献します。
IMVで働く人々は、すべての業務が世界の
安全・安心に繋がることを常に意識し、またそれを誇りに思います。
株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
“振動”と“安全・安心”
我々IMVは、創業1957年から一貫して振動技術にこだわり、事業展開してまいりました。
自動車や飛行機、スマートフォンから人工衛星に至るまで、世の多くの製品は”振動”の影響を受けますが、それでも壊れず、安全に使用できなければなりません。そしてその製品の開発には、当社の提供する振動試験装置や受託試験サービスによる信頼性試験が欠かせません。
おかげさまで振動試験装置の販売においては、グローバルでもトップクラスの販売を誇るまでに成長しております。また、受託試験の分野でも国内外に8拠点を有し、振動試験のみならず、EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁両立性)試験やその他環境試験まで幅広く実施するまでに至り、多くのお客様にご活用頂いております。さらに振動計測機器も多くのお客様にご利用いただいております。
また、自然による振動、すなわち地震は直接的に社会の安全を脅かす存在であり、地震発生時には人々の避難だけではなく、建物や機械、設備への被害を抑えるためにも当社の振動計測機器は重要な役割を果たしております。
中期経営計画(2025年9月期~2027年9月期)
当社は、企業理念「Secure the Future」に基づき、10年後の社会変化を予測し、10年後のありたい姿からバックキャストで中期経営計画を策定いたしました。この中期経営計画では、以下のビジョンと重点戦略を掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
ビジョン
- 適正品質で未来を拓くベストパートナー
- 人とモノのレジリエンスをセンサ技術で共創する
事業区分ごとの重点戦略
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ものづくり:グローバルでの製品競争力を向上
- 在庫販売強化や生産プロセス最適化、顧客対応品質向上による適正納期の実現
- iMV cloudを活用したメンテナンスサポートや自己診断機能など、デジタル技術の活用による顧客ダウンタイムの短縮
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サービス:「極上のサービス」の深化と海外展開
- オンサイトメンテナンス、定期点検・校正サービスの強化
- お客様向けセミナーや海外代理店教育の充実
- 海外他社製品アンプのIMV製への更新や他社製品サービスの拡大
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受託試験等:試験の下請けからの脱却し、お客様の製品開発パートナーになる
- 航空・宇宙・防衛産業へのより深い関与とEMC試験設備の導入
- 既存サービスの付加価値向上
- データ活用サービスの構築
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防災・予知保全:総合防災企業、振動予知保全企業としてのブランドビルディング
- 地震計を核とした防災事業ドメインの確立
- 振動予知保全のソリューションプロバイダーとしての成長
サステナビリティ
IMVは、企業理念として“Secure the Future~未来の安全・安心のために~”を掲げ、事業を通じて世界の安全・安心に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しております。
防災事業においては国内の大規模地震への備えのみならず、日本での地震計の活用方法を国外に示すISO国際標準化活動を通じた国際貢献にも積極的に取り組んでおります。 試験事業においては、省電力型の製品開発によって環境負荷を低減する取り組みや、クラウドサービスの提供によってお客様の省人化・場所に囚われない働き方の実現に貢献しようとしております。
このように我々の事業の発展は社会的課題に強く結びついており、それは顕在・潜在を問わずお客様のニーズでもあります。その要求に応えていくことが我々IMVの使命であり、結果として持続可能な企業として存在していけると捉えております。今後もお客様との繋がりをより強固なものにし、その要望に柔軟に応えていくことで当社と社会の持続的成長を実現してまいります。
資本コストや株価を意識した経営
当社は、資本コストや株価を意識した経営を推進し、株主の皆様への利益還元を強化してまいります。具体的には、以下の取り組みを実施します。
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株主還元
- 安定的な配当の維持・継続を基本としつつ、最終利益(純利益額)と連動した配当を重視します。
- 臨機応変に自社株買いを実施し、獲得した利益をより積極的に株主の皆様へ還元します。
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IR活動の強化
- 機関投資家への継続的なアプローチや、双方向コミュニケーションを通じて、投資家からの評価や要望を経営に取り込みます。
- PR活動を強化し、事業の社会貢献性や成長性をアピールすることで、株式の流動性を高めます。
- IR資料やHPの拡充、対話事例やQ&Aの開示を通じて、情報開示を強化します。
- 市場評価や面談内容を取締役会にフィードバックし、経営施策に反映させます。
株主の皆さまへ
2024年9月期には連結売上高153.4億円、営業利益24.5億円を達成いたしました。中期経営計画では、2027年9月期に連結売上高180億円、EBITDA(利払前・税引前・減価償却前利益)30.65億円を目指します。
今後も、株主の皆様のご期待に応えられるよう、企業価値の向上に努めてまいります。