Case study 事例

輸送試験の受託試験事例2

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輸出用ダンボール包装、走行距離2000kmのトラック輸送を想定した振動試験。
MIL-STD-810F、Method 514.5 Annex A 2.2.1 Category 4 a. Truck transportation over U. S. highways.を採用。
規格では10Hzから最低固有振動数まで低域に伸ばしたPSDで試験すると規定している。これを確認するには、本試験の前に包装を開いて供試品内部に応答測定用の加速度ピックアップを取り付け、振動応答測定加振を行わなければならない。特別な防振装置をつけない限り2.5Hz以下に固有振動数があることはないと判断し、時間を節約するため、試験では2.5Hzまで伸ばすことにし、応答測定を省略した。
この大きさの貨物では、輸送時に貨物の上下方向の指定は守られると判断し、供試品の垂直方向には垂直方向のPSDを適用する。車両の前後左右方向に対する貨物の向きを指定することはない。規格の左右方向PSDが30Hz付近でほんの少し前後方向を上回っているのを除けば、どの振動数でも前後方向が大きいので、貨物の水平の2方向には、共に前後方向PSDを適用した。供試品はベルトで固定する。加振時間は各軸75分とする( = 60min×2000km/1609km)。

試験概要

供試品

1000mm×800mm×H600mm、100kg

図1 要求PSD:MIL_STD_810F U.S. Highway truck

Z方向/X方向/Y方向

PSDを低域に2.5Hzまで伸ばした場合の加速度、速度、変位

試験メモ

使用試験設備

水平テーブル付振動試装置:i260/SA7M/HT10
振動制御器:K2 ソフトウエア Random
垂直補助テーブル:TBV-950S-i60-M 130kg

試験使用期間/作業時間

3時間/1日