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車載機器のEMC試験項目について

【IMV NEWS Vol.22】

今回はe-TCJで対応可能な車載機器のEMC試験「電磁耐性能力」について紹介いたします!

目次

1. 電磁耐性能力について

2. ISO11452-2について

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◆電磁耐性能力について

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昨今の自動車は電装部品の塊と言っても過言ではありません。

また、それらの電装部品は単に各機能を制御して自動車を走行させるにとどまらず、ドライバーの運転に対する補助や走行中の安全性の向上を行うもの、またはドライバーに対する情報のインプットなど様々です。

これらは無線通信を行ったり、センサーでの検知であったり、画像認識であったり、車内ネットワークによる制御であったりと様々な技術が使われています。

これらが地球上で誤作動なく機能するには、様々な環境に耐えることを実証しておく必要があります。

その一つが“電磁耐性能力”です。“電磁耐性能力”と言っても、地球上には様々な電磁波が存在します。

これらの環境を模擬した試験を一通りクリアすることにより、自動車はより安全に走行できる能力を証明することになります。

この電磁耐性能力を確認する試験がEMC試験です。EMCの試験は大きく2つに分けられます。

それは“エミッション試験(EMI)”と“イミュニティ試験(EMS)”です。

エミッションは対象となる製品が、外に対して発生するノイズの大きさを試験します。

イミュニティは対象となる製品が、外からのノイズに対する耐性を試験します。

今回は試験項目数が非常に多い“イミュニティ試験”の中でも、“製品のエンクロージャー”に対して行う代表的な試験項目をご紹介します。

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◆ISO11452-2について

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“放射イミュニティ”“RI”“ALSE法”など様々な呼び名で呼ばれるこの試験は、電波暗室内において試験用のアンテナから電磁波は装置に照射して誤動作がないことを評価する試験です。

電界を照射する試験であり、その強度は“200V/m”や帯域によっては最大“600V/m”などを照射することもあります。

これは一般的な民生機器(例えばパソコン)の類似試験項目が3V/mであることから以下に自動車の電装部品が高い電界に耐えなければいけないか?がお分かりになるかと思います。

このように自動車に搭載する電装品は厳しい試験を合格して初めて安全性を担保出来ると言えます。

EMC設備一覧はこちら
http://www.imvlab.com/labo/iruma/emc/

最後までお読みいただきありがとうございました。本日の紹介は以上です。

次回はこの試験によって【誤動作が発生する基本メカニズム】を紹介いたします。

今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

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