振動診断ユニット VD-unitは、FA向け次世代の状態監視ユニットです。PLCと省配線システムAnyWireASLINKを介した双方向通信を実現します。
AnyWireASLINKの詳細については、株式会社エニイワイヤのホームページをご確認ください。
※VD-unitに設定する監視条件により1台のマスタユニットに接続できる最大接続台数が変わります。詳しくはこちら
特長
ティーチング機能(特許出願済)
機械が運転中にアンプユニットの前面ボタンを押すか、上位のPLCからの信号制御で3つの閾値を自動で設定します。今まで振動測定をしたことがない機械でも閾値を迷わず決めることができます。
※本機能は閾値を決定することを支援をするもので採用される閾値について保証するものではありません
多彩な監視方法が設定可能
VD-unitは振動アラートのほかに振動レベルデータを最大3種類および接地温度のデータを同時に出力することができます。
重要な機械はすべての出力を使って多角的な監視を行い、早期に劣化の予兆を検知することができます。一方、異常停止前に検知できれば対処できる一般機械では、振動アラートのみ、あるいは加えて1種類の振動レベルデータに限定することでシンプルな監視が行えます。
1ネットワークにおける各ユニットの出力の合計数により省配線システムAnyWireASLINKの幹線に接続できるVD-unitの最大接続台数が変わります。振動アラートのみの場合128台のVD-unitが接続できるので大幅に設置作業が軽減できます。
監視条件の推奨例とVD-unit最大接続台数
対象機の重要度 | 監視レベル | IOワード | センシングレベル | VD-unit 最大接続数 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
占有点数 | bit割付け | 測定モード | ||||||
低 | reasonable | 2bit | 1bit目 | 計測中(ON/OFF) | 速度 RMS 10-1000Hz |
128台 | ||
2bit目 | 振動アラート(ON/OFF) | |||||||
中 | best | 16bit | 1~16bit目 (ワード1) |
速度 10-1000Hz |
RMS | 接地温度 [℃] (12bit占有) |
全てON/OFF信号 ・計測中 ・振動アラート ・温度アラート ・ティーチング実施中 (4bit占有) |
16台 |
高 | high | 48bit | 1~16bit目 (ワード1) |
加速度 10-10kHz |
RMS | 5台 | ||
17~32bit目 (ワード2) |
加速度 10-10kHz |
0-P | ||||||
33~48bit目 (ワード3) |
加速度 10-10kHz |
RMS |
PLCと相互通信を活用した運用管理が実現
VD-unitはPLCで制御できるため、多い台数のVD-unitでも監視条件やティーチングの実行は操作盤やPCから行えます。
設置後はPLCで制御可能なため、パラメータ変更・調整の作業性を心配せず、設置場所を選定できます。
これにより、立ち上げ工数やメンテナンス時間の削減に貢献します。
サンプルプログラム・画面をバンドル
変動運転設備への適用
モーターの回転数や負荷の変動は直接振動レベルに影響しますので、振動の評価はこれらが一定であることが前提条件です。インバータ制御したモータがこれに当たります。
PLCに回転数や電流値(負荷)のデータを収集し、同じ運転状態時のみのVD-unitのデータを監視対象とすることで解決します。
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コンベア
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プレス機
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エスカレーター
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エレベーター
外形図
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CP-9011-AL
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VP-8021C-T